相続事例
2026.01.20
20年音信不通の兄が急逝 財産調査と期間伸長で負債リスクを回避
相談前
依頼者様(40代・男性)から音信不通のご兄弟の相続についてご相談をいただきました。
ご両親は健在でしたが、長年家を出て20年以上も音信不通だったお兄様が、自宅で亡くなっているのが発見されたと警察から連絡がありました。
お兄様は独身で子どももおらず、生活状況がまったく分からないため、どこにどのような財産があるのか、あるいは多額の借金(負債)を抱えているのではないかと、ご家族は強い不安を感じておられました。
自営業を営んでいた形跡もあったため、負債のリスクを考慮して、財産の全容も相続手続きについても把握したいとのご要望で相談にいらっしゃいました。
相談後
当事務所では、まずは相続人の特定を確実に行いました。
並行して、通帳の履歴から引き落とし先を特定して照会をかけ、銀行や証券会社、保険会社などのプラスの財産を調査しました。
また、負債のリスクに対しては複数の信用情報機関へ情報開示を請求し、債務の有無を徹底的に確認しました。
調査には1年はかかる見込みのため、相続放棄の期限(3ヶ月)を超えることを予想し、家庭裁判所に対して「相続放棄の期間伸長」の申立てを2回行い、法的な期限を延長しながら慎重に進めました。
結果、目立った負債はなく約300万円の財産が残ることが判明し、ご両親が無事に相続することができました。
事務所からのポイント
消息不明の方が亡くなったケースでは、ご自身で調査を行うのは非常に困難です。
また、時間が経過すると手続きが複雑化したり、意図せぬ負債を背負ったりするリスクが増えていきます。
今回のケースでは、依頼者様にご相談いただいたことで、戸籍収集や多角的な財産調査、そして「相続放棄の期間伸長」という裁判所手続きを適切に進めることができました。
情報が全くない状態でも、まずは当事務所までお問い合わせください。
依頼者様の安心につながるよう、状況のヒアリングから相続の手続きについて丁寧にご説明させていただきます。