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2026.01.14
住宅ローンの「変動」「固定」はどちらを選ぶ?―日銀利上げ時代の考え方―
今住宅ローンを組んでいる方、これから検討する方にとって、とても重要なニュースがあります。
昨年末、日本銀行(日銀)は政策金利を0.5%から0.75%へ引き上げました。
これは約30年ぶりの水準であり、長く続いた低金利・マイナス金利時代からの大きな転換点といえます。
この動きは、特に変動金利型の住宅ローンに影響が出やすいため、
「これからどう考えればいいのか」を整理しておきましょう。
①住宅ローンは「最初の10年」がとても重要
住宅ローンは35年などの長期返済が一般的ですが、
実は最初の10年間で総利息の約半分を支払うケースも少なくありません。
理由は、返済初期は元本残高が大きく、利息の負担が重くなるからです。
そのため、住宅ローンの最初の10年間をどれだけ低い金利で乗り切れるかが、
家計への影響を大きく左右します。
②日銀の利上げで返済額はどのくらい変わる?
政策金利の引き上げは、将来的に変動金利の見直しにつながる可能性があります。
たとえば、
元本5,000万円・35年ローンの場合
金利が 0.75%から1.0%へ上昇すると、毎月の返済額は約6,000円増える
という試算があります。
「0.25%」というわずかな上昇でも、住宅ローンのような長期・高額の借入では、
家計にとって無視できない影響になります。
③それでも「変動金利」が有力になりやすい理由
利上げ局面に入ったからといって、すぐに固定金利へ切り替える必要があるとは限りません。
これまで変動金利を選んできた場合、固定金利との差によってすでに金利負担を抑えられてきた実績があります。
また、金利が上がったとしても、その差分を想定したうえで備え、返済余力を確認しながら対応することで、
結果的に総返済額を抑えられるケースも多いのです。
重要なのは、
「金利が上がる=すぐに不利になる」
と短絡的に判断しないことです。
④返済負担を軽くする現実的な方法:借り換え
金利上昇に備える現実的な対策として、住宅ローンの借り換えがあります。
より低い金利条件の金融機関へ借り換えることで、将来の返済額を抑えられる可能性があります。
ただし、審査や手続きには時間がかかり、数十万円程度の諸費用が発生するため、
事前にシミュレーションを行い、本当にメリットがあるかを確認することが重要です。
⑤まとめ:大切なのは「金利タイプ」より「向き合い方」
日銀の利上げは、住宅ローンを見直す良いタイミングです。
・変動金利は「上がる前提で備える」
・金利上昇に慌てて動かない
・家計全体で無理のない返済計画を優先する
人生最大の買い物は「住宅」ではなく、「住宅ローン」です。
金利が動く時代だからこそ、冷静に、そして主体的に住宅ローンと向き合っていきましょう。