成年後見
2024.07.23
遠方で一人暮らしをする母親のことが心配
お母様と離れて暮らすA さんからのご相談でした。
「遠方で一人暮らしをしている母の認知能力が最近低下している気がしまして・・・」とのことでしたので、A さん、お母様、地域包括支援センター職員さん、マンション管理人さんを交えて面談させていただきました。
お母様は住み慣れたお家で一人暮らしの継続を希望されましたが、A さんは、お金の管理や、詐欺による被害を心配されました。
また、マンション管理人さん曰く、最近近所を徘徊されているようです、との報告もありました。
そこで、お母様やA さんに成年後見制度を説明したところ、是非制度を利用したい、とのご意向でしたので、家庭裁判所に対し申立をして、そうだい司法書士法人がお母様の成年後見人に就任することになりました。
就任後、適切な財産管理を行うこと、また徘徊防止の一環としてGPS 機能付の靴を購入しました。
ある日、A さんから「母と連絡がつかない、また徘徊しているのかも」と連絡が入りました。
すぐにGPS で位置情報を取得すると、住まいからお近くの警察署にいることがわかりました。
すぐに警察署に向かったところ、警官の方が、道ばたで座り込んでいたお母様を保護したものの、お母様と意思疎通も取れず、持ち物もお持ちでなかったので、どこの誰かもわからなくて困っていた、との事でした。
居場所がすぐにわかり、迅速に保護することができたので、A さんからも大変喜んでいただけました。
■手続き期間 2カ月(相談から就任まで)
■手続き費用 10万円(後見申立手続費用)